AND OR

柔軟な親子関係による零樹符号化(FZW: Flexible Zerotree Coding of Wavelet Coefficients)

零樹符号化とは

  • ウェーブレット変換によって分割生成されるオクターブ分割帯域をみると、まだある種の依存性ないし冗長性が残っていることがわかります。
  • 複数の分割帯域間でも、またそれぞれの分割帯域の内部においても冗長性が認められます。
  • この冗長性を零樹根 (Zerotree Root)をつかってうまく記述し、画像圧縮符号化を行っています。
  • ShapiroのEZW (Embedded Zerotree coding of Wavelet coefficients)は零樹符号化のパイオニアです。
  • EZW では零樹における親と子の関係は1人の親が4人の子供を持つように定められています。
  • このためある意味では無用の情報源シンボルがウェーブレット展開における有効係数の存在を知らしめるために浪費されていると考えられます。
  • 零樹符号化には、このほか、SPIHT, SPECK, JPEG 2000 (EBCOT)など、いろいろあります。

零樹符号化 EZW の改善

  • 本研究ではこの1対4の固定した親子関係をフレキシブルなものに修正します。これにより
  • 無駄な情報源シンボルを削減し、コンパクトなシンボル列を作り出すことを考えました。
  • 零樹構造にもとづく画像圧縮は3つの手続きによって行われます。
    1. ウェーブレット変換で小帯域成分の集合に変換する
    2. 零樹をつかって効率的な情報源シンボル列として記述する
    3. エントロピー符号化によって2元符号に写像する
  • ここではまず第2の手続きに焦点をしぼることにします。つまり、
  • 大勢の「零」という子供(零子, zero children)を支配する親を定義します。これを多葉零樹とよびます。
  • こうすれば、四つ葉零樹に比べて少数の情報源シンボルによって画像情報が表現できると考えました。
  • 情報源シンボルの総数と符号化性能の両面について比較した結果、EZW方式の65ないし70%の情報源シンボルで同等の復号画質を提供できることが分かりました。

発表論文

  1. S. Joo, H. Kikuchi, S. Sasaki, J. Shin; Flexible Zerotree Coding of Wavelet Coefficients, IEICE Trans. on Fundamentals, vol. E82-A, no. 6, pp.1117-1125, Jun. 1999.
  2. S. Joo, H. Kikuchi, S. Sasaki, J. Shin; A new image coding technique with low entropy using a flexible zerotree, IEICE Trans. on Communications, vol. E81-B, no. 12, pp. 2528-2535, Dec. 1998.
  3. S. Joo, H. Kikuchi, S. Sasaki, J. Shin; A flexible zerotree coding with low entropy, IEEE International Conference on Acoustics, Speech, and Signal Processing (ICASSP'98),Vol. 5, pp. 2685-2688, Seattle, May 1998.

Front page   Edit Freeze Diff Backup Upload Copy Rename Reload   New List of pages Search Recent changes   Help   RSS of recent changes
Last-modified: 2018-10-04 (Thu) 15:50:38 (66d)